コンテンツにジャンプ

トップページ > 組織情報 > ご挨拶

ご挨拶

池田千絵子

国立国際医療研究センター国際医療協力局は、「地球上すべての人々が健康的な生活を送ることが等しくできるような世界を目指し、開発途上国をはじめとする世界の保健向上のために専門性を提供し、また、わが国にその経験を還元する」というミッションに基づき、我が国を代表する国際協力機関として特色ある活動を展開しています。

グローバルヘルス分野は大きな動きの中にあります。2019年6月、日本が議長国となったG20大阪サミットの機会に合わせて「G20財務大臣保健大臣合同セッション」が大阪にて開催されました。G20財務トラックにおいては、「途上国におけるユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC*)ファイナンスの強化」が主要議題の一つに掲げられました。合同セッションの最後に「途上国におけるUHCファイナンス強化の重要性に関するG20共通理解」に係る財務大臣及び保健大臣のコミットメントが確認され、首脳会議に関連セッションの一文書として提出されました。

厚生労働省の主導による「医療の国際展開推進事業」が今年度で7年目となり、世界各国で、これまで以上に我が国の優れた医療制度や医療技術の導入が進んでいます。

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の流行は、グローバルヘルス分野にも、大きな変化をもたらしました。ワクチンの分配の問題がそのひとつです。国際医療協力局でも、赴任国から一時避難帰国を余儀なくされたり、対面での人材育成が難しくなったりしています。そんな中でも、少しずつ、途上国や国際機関への派遣を再開するとともに、オンライン研修にも様々な工夫をこらして、引き続き効果的で質の高い国際保健医療協力の推進に努めています。

国立国際医療研究センター国際医療協力局は、グルーバルヘルス分野における専門機関として、厚生労働省、外務省、国際協力機構(JICA)等の政府・関係機関や、世界保健機関(WHO)をはじめとする国際機関、大学・研究機関・学会等のアカデミア、さらにはNGOや企業等の幅広いパートナーと連携し、開発途上国における技術協力プロジェクトへの専門家派遣、国内外の保健医療人材の育成、国際保健医療の研究、国際会議等を通じた政策提言などを実施してまいります。

グローバルヘルスの発展に向けて、30年を超える実績から培った豊かな知見を結集し、「誰一人取り残さない」持続可能で多様性のある社会の実現を目指してまいります。

今後とも皆様のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

令和3年9月
国際医療協力局長
 池田 千絵子

*1 UHC:全ての人々が必要とする保健医療サービスを、必要な時に、負担可能な費用で享受できる状態