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国立国際医療研究センターがネパールに独自支援
-トリブバン大学医学部と研究に関する協力協定を締結-

2013年1月24日

独立行政法人 国立国際医療研究センター

NCGM国立国際医療研究センター[東京都新宿区(以下、NCGM)]は、ネパール国トリブバン大学医学部と研究、人材育成等に関する協力協定を締結いたしました。
この協定により、これまで政府開発援助(ODA)の一環として実施してきた医師、看護師等に対する医療技術や病院管理に関する技術指導や研修に加え、今後は感染症や生活習慣病への対策に関する共同研究や、医療人材の育成など、ネパールの保健医療の向上に向けてNCGM独自の活動をより活発に展開してまいります。
協定書は、NCGMにて春日雅人総長(写真左)が調印した後、2013年1月18日にトリブバン大学(首都カトマンズ市)にてプラカシュ・サヤミ医学部長(写真右・中央)が調印し締結に至りました。

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トリブバン大学医学部は、1980年に日本政府の無償資金協力で設立されたネパール初の医学部です。日本が支援する技術協力プロジェクトは1996年まで継続し、この間にNCGMからはプロジェクト・チームリーダーや医師など多数の専門家を派遣してきました。現在、同学部はネパールにおける医療および医療人材育成の中核としての地位を確立しており、その付属病院は同国の人々から高い信頼と知名度を獲得しています。技術協力プロジェクトを通じて育成した人材は首都カトマンズ市をはじめ、各地で指導的役割を担うなど、ネパール全土の保健医療分野に多大な貢献をしています。

NCGMは協定の下に、ネパールの保健医療の改善に向けて我々の持つ能力を最大限に活用し、両国の信頼関係の構築に一層貢献してまいります。

独立行政法人 国立国際医療研究センター

独立行政法人国立国際医療研究センター(NCGM)は、病院(新宿のセンター病院と市川市の国府台病院)、国際医療協力局、研究所、看護大学校などからなるナショナル・センターの一つです。厚生労働省や外務省、世界保健機関(WHO)を含む国連機関、国際協力機構(JICA)などと連携し、開発途上国の保健医療向上のための支援や国際保健分野の情報発信などを行っています。これまでに、ベトナムやカンボジア、ミャンマーなどのアジア地域、セネガルやザンビア、コンゴ民主共和国などのアフリカ地域、ボリビアやブラジル、ホンジュラスなどの中单米地域など、世界約130カ国・地域に専門家を派遣しています。これらの国々では診療技術の支援のほか、病院管理、地域保健医療システム強化、国の法制度整備などへの支援を行っています。また、日本や各国の保健医療援助に関する助言や提言、開発途上国からの人材受け入れと研修や、日本国内の保健医療協力人材の育成にも取り組んでいます。さらには、新型インフルエンザ対策やエボラ出血熱対策、海外邦人保護に関する支援、東日本大震災支援なども実施しています。

各国関係機関との協定締結

NCGMはより質の高い効果的な協力活動を推進するために、各国関係機関と協定締結を進めています。
(2014年1月現在:5カ国、6カ所)

  • ベトナム社会主義共和国:バックマイ病院
  • ミャンマー連邦共和国:保健省
  • ラオス人民民主共和国:パスツール研究所
  • カンボジア王国:国立母子保健センター
  • ネパール連邦民主共和国:トリブバン大学

本件に関するお問合せ先

独立行政法人 国立国際医療研究センター(NCGM)
国際医療協力局 研修企画課
TEL:03-3202-7181(内線 2732)
e-mail: info@it.ncgm.go.jp
〒162-8655 東京都新宿区戸山 1-21-1
担当:研修企画課長 明石 秀親(あかし ひでちか)
   国際派遣センター長 仲佐 保(なかさ たもつ)

取材に関するお問合せ先

国立国際医療研究センター 企画戦略局 広報企画室
広報係長:西澤 樹生(にしざわ たつき)
電話:03-3202-7181(代表) <9:00~17:00>
E-mail:press@hosp.ncgm.go.jp