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NCGM国際医療協力局 蜂矢正彦医師が新型コロナウイルス感染症ワクチンが全ての国に公平な分配が保証されているかを検証する世界で12名のIAVGの専門委員の一人に任命されました

2021年3月16日

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター
国際医療協力局

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(略称:NCGM)国際医療協力局・運営企画部・保健医療開発課課長の蜂矢正彦(はちやまさひこ)医師が、新型コロナウイルス感染症ワクチンが、世界の全ての国に、公平な分配が保証されているかを検証する、世界で12名のIAVG(Independent Allocation of Vaccines Group)の専門委員の一人に任命されました。

2020年、Gaviワクチンアライアンス、CEPI(感染症流行対策イノベーション連合)及びWHOが主導し、新型コロナウイルス感染症ワクチンの開発と製造を加速し、世界の全ての国に公平なアクセスを保証することを目的とした国際的枠組みCOVAXファシリティ(COVID-19 Vaccine Global Access Facility)が設置されました。

さらに、本年2月、COVAXファシリティが作成するワクチンの分配提案書『Vaccine Allocation Decision』が適切であるかを検証する、独立したワクチンの分配検証グループ(IAVG: Independent Allocation of Vaccines Group)が設置され、世界から12名の専門審査委員が選出されました。蜂矢医師は、その12名の専門委員の一人として、日本から唯一選出されました。

蜂矢医師は、今後1年間の任期中にワクチンの供給量や種類、世界の流行状況、受入れ各国の準備状態などを様々な角度から評価して、COVAXファシリティの提案を検証するなど、グローバルヘルスに貢献します。

蜂矢 正彦医師 蜂矢 正彦医師

蜂矢正彦(はちやまさひこ)医師プロフィール

国立国際医療研究センター(略称:NCGM)国際医療協力局・運営企画部・保健医療開発課課長

【略歴】

  • 1989年 東邦大学医学部卒業。小児科医として、救急医療、消化器病を中心に、大学病院、総合病院、小児科無医地区などで活動。
  • 2002年 JICAモンゴル「母と子の健康プロジェクト」に予防接種アドバイザーとして参加し、臨床小児科から公衆衛生に転向。
  • 2006年 国立国際医療研究センターに入職。ブータン、中国、コンゴ民主共和国、ラオス、ナイジェリア、パキスタン、パプアニューギニア、フィリピン、ベトナム、ザンビアなど約20ヵ国で感染症対策、ワクチン予防可能疾患対策、疫学研究などに従事。

医学博士、公衆衛生学修士。東京都新宿区出身。妻と2女。

国際機関で委員等「規範セッター」を務めている国際医療協力局員

国際医療協力局には「規範セッター」と言われる「高度な専門性を持ち国際的組織技術諮問委員などに参加し、国際的規範・基準づくりに携わる委員」(厚生労働省 国際保健に関する懇談会 国際保健政策人材養成ワーキンググループ報告書より)が多く在籍しています。
「国際規範をつくる場」に日本人をおくり、国際的影響力を強めていくことは、保健医療外交上もきわめて重要なことです。

2021年3月現在


局員


委員会・委員名称


就任時期


任期

藤田 則子
連携協力部
部長/医師
WHO本部
子宮頸がん排除にむけての技術諮問委員会


´19年8月


2年

永井 真理
連携協力部・展開支援課
専門職/医師

グローバルファンド
技術評価レビューグループ委員


´18年7月


3年

 

野崎 威功真
運営企画部・保健医療開発課 /医師

グローバルファンド
技術レビューパネル委員(HIV)


´20年8月


4年

 

宮野 真輔
運営企画部・保健医療開発課
/医師

 
 

WHO西太平洋地域事務局
HIV梅毒母子感染排除に関するアジア太平洋地域 専門家パネル委員


´18年5月


定めなし

グローバルファンド
技術レビューパネル委員(結核)
結核専門家チームリード



´20年4月
´21年4月



4年
3年

 

馬場 俊明
人材開発部・研修課 /医師

 

WHO本部
ガイドライン評価委員会 外部委員


´18年1月


6年
(3年X2回)

  

小原 ひろみ
運営企画部・保健医療開発課
専門職/医師

WHO西太平洋地域事務局
新生児プログラム独立レビューグループ委員


´15年11月


定めなし

WHO本部
妊娠出産と周産期の優先WHO推奨改訂に関するガイドライン策定委員


´18年5月

複数推奨
策定完了まで

WHO本部
安全な流産:保健システムに対する技術的政策的ガイダンス ガイドライン策定委員

´19年4月

ガイドライン策定完了まで

WHO本部
母と新生児情報の成果と結果トラッキング技術諮問委員会委員


´20年12月


´23年2月

※グローバルファンド(グローバルファンド日本委員会ホームページ http://fgfj.jcie.or.jp/global-fund より)和文組織名:世界エイズ・結核・マラリア対策基金、略称:グローバルファンド(2014年までの旧略称:世界基金) 低・中所得国の三大疾病対策のために資金を提供する機関として、2002年1月にスイスで設立。国際社会から大規模な資金を調達し、低・中所得国が自ら行う三疾病の予防、治療、感染者支援、保健システム強化に資金を提供。支援の対象は、100以上の国・地域にのぼる。年間拠出額は約30億~40億ドル。

NCGM国際医療協力局について

NCGM国際医療協力局は、保健医療分野における日本を代表する国際保健医療協力機関です。
厚生労働省や外務省、独立行政法人 国際協力機構(JICA)、世界保健機関(WHO)などと連携しながら、低・中所得国をはじめとする全ての国や地域の健康格差の改善に取り組んでいます。

本件に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(NCGM)
国際医療協力局 広報情報課
(こん) 弘人(ひろと)
〒162-8655
東京都新宿区戸山1-21-1
TEL:03-3202-7181(代表)内線:2744、PHS:5525
Email:koho@it.ncgm.go.jp