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【医療技術等国際展開推進事業の報告】「バックマイ病院を拠点とした多職種チーム医療プロジェクト」

 6月7日から23日まで、医療技術等国際展開推進事業によりNCGMセンター病院・原副院長をはじめとした多職種チームがベトナム社会主義共和国ハノイ市を訪問、「バックマイ病院を拠点とした多職種チーム医療プロジェクト」を実施いたしました。

バックマイ病院は日本の無償資金協力によって設立されたベトナム最大規模の総合病院で、病床は1,900床、外来患者数は約4,000人/日を数えるマンモス病院です。NCGMはバックマイ病院と連携協定を結んでおり、10年以上にわたり技術支援を続けています。

現在ベトナムでは、経済成長に伴って生活習慣病(非感染性疾患:NCD)が大きな問題となっています。1990年代のベトナムでは、マラリア、結核、デング熱、狂犬病などの感染症が死亡原因の上位を占めていました。しかし、2012年における世界保健機関(WHO)の統計ではこれらの疾患は死因上位から外れ、代わりに脳卒中、虚血性心疾患、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などが増えています。とりわけ脳卒中は2位以下を大きく引き離して死因の第一位となり、年間10万人以上が命を落としている深刻な状況となっています。
[注1] 

こうした状況を受け、NCGMは脳外科医、リハビリ医、脳卒中専門看護師、栄養士、薬剤師からなる多職種の脳卒中チームを結成し、現地へ派遣しました。特に今回は、ベトナム国内では馴染みの薄い「チーム医療」を実現させることで、脳卒中発症後の早期離床や嚥下訓練をはじめとした、職種の垣根を越えたさまざまな臨床技術について支援を行いました。この訪問によって、脳外科病棟では初めての多職種カンファレンスや、ベッドサイドラウンド(回診)が開催されました。 

併せて、麻酔科医、ペインクリニック専門医、手術室看護師からなる周術期チームや臨床工学技師を中心としたMEチームも同院での現地指導を行い、院内感染対策や適切な医療機器管理について支援を行いました。

今秋にはベトナム人医療従事者をNCGMへ招き、日本の医療について研修を行う予定です。

お互いの環境の差を尊重しながら、現地のニーズに即した実践的な支援を一緒に考えることは、日越双方の医療従事者にとって大きな気づきや学びの機会となっています。 

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 【参考文献】[注1]WHO Country health profile:
 http://www.who.int/gho/countries/vnm.pdf?ua=1
 (2018年7月3日閲覧)