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ご報告:~医療ビックデータを活用した初の国際協力~日タイ包括研究協定(MOU)調印式

去る6月18日(月)、国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(略称:NCGM)国際医療協力局のグローバルヘルス政策研究センター(iGHP)は日タイ共同研究に関する包括研究協定(MOU)調印式を行いました。このMOUは、医療ビッグデータを活用した本邦初の国際協力を実施するためのものです。

2016年、日本とタイ両国政府の協力のもと、国際協力機構(JICA)が、タイにおいて技術協力プロジェクト「グローバルヘルスとユニバーサルヘルスカバレッジ(UHC)のためのパートナーシッププロジェクト」を開始しました。翌2017年には、このプロジェクトを基盤として、エビデンスに基づく政策形成を行うために、タイの医療ビッグデータを活用した日タイ共同研究チームが発足しました。NCGM国際医療協力局iGHPは、日本の主要研究機関として、タイの国民医療保障機構(National Health Security Office: NHSO)と共に、研究促進基盤の整備や若手研究者の能力強化などに取り組んできました。

そしてこの度、包括研究の本格的な始動にあたり、タイ保健省高官、JICA関係者同席のもと、NCGMとNHSOの間でMOUを締結いたしました。タイ保健省大臣アドバイザーのDr. スウィット・ウィブンポンプラサートからは、「渋谷教授(iGHPセンター長)を通じて長期に渡るタイと日本の信頼関係のもと、本共同研究のMOU締結に至った。両国のビックデーターを活用した新しい知見の創出により、我々の将来のヘルスシステムへの貢献するものであり、確実に成果を生み出せるものと信じている。」との発言がありました。NCGMの國土典宏理事長からは「本研究は、タイの大規模な人口をカバーしたデータの活用という特徴があるが、日本のビックデータの研究などのノウハウを活かして、より良い医療へ貢献していきたい。」と述べました。

今回MOUを締結した包括研究のテーマは、『糖尿病』 『喘息』、そして 『保健財政』の3つです。NCGM国際医療協力局iGHPは、主に糖尿病と喘息の患者さんに関するビッグデータの分析と研究を担います。

タイ国民の約4,700万人という大規模な医療ビッグデータの政策研究活用は世界的にも新しく、iGHPグローバルヘルスシステム・イノベーション研究科長の宮田裕章(慶応義塾大学教授)をはじめ、東京大学のチームも含めた日本の医療ビッグデータ研究の先駆者たちが、中進国における同分野の発展のために貢献して参ります。国際保健政策における国家レベルのビッグデータの活用はわが国では初めてであり、世界でも先駆的な試みです。

  • 調印式_日・タイ(MOU)_01
  • 調印式_日・タイ(MOU)_02
なお、当日の様子は下記メディアに取り上げられました。