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国立国際医療研究センターとカンボジア国立健康科学大学との協定覚書が締結

9月18日、カンボジア国立健康科学大学(UHS)にて、国立研究開発法人国立国際医療研究センター(NCGM)とUHSとの間で、カンボジア病理人材育成のための協力に関する協定覚書(MOU)の受け渡し式典を行いました。

近年、カンボジアでは疾病構造の変化と、医療技術の進歩により、より質の高い診断を求めるために病理診断に対する需要が高まってきました。しかし、カンボジアの病理の現状として、1400万人の人口の国内にいる病理医は現役でわずか4名、病理検査の可能な公立病院は3施設しかありません。病理技師は15名程度いますが、技師学校では病理を学ぶ機会がなく、職場で仕事を覚えている現状です。大学側としても、国内で教育を行うための教員の人材不足に悩まされています。

そこで我々は、2017年より医療技術等国際展開推進事業を活用して「カンボジア病理人材育成・体制整備事業」を開始し、病理専門医と技師の技術指導や講義、本邦研修などを行い、カンボジア病理のシステム強化に携わってきました。今後はこの覚書を通じて、カンボジア病理レジデントコースの講義の一部と日本での研修が病理専門医取得の一環となり、日本の協力が直接カンボジアの病理医の数を増やすことにつながります。日本からは日本病理学会・日本臨床細胞学会を通じて講師を派遣していますが、学会で中心に動いてくださっている近畿大学若狭朋子先生同席のもと、NCGMとUHSとの間で締結された文書の受け渡し式典が開かれました。

カンボジア側からは「病理部門の発展はカンボジアでは急務であり、人材育成のために有効な関係を築いていきたい」とし、日本側からも「日本でのノウハウを生かしてより良い医療へと貢献していきたい」という意向を伝えました。カンボジアは今、病理レジデントの第1期生がちょうどコース修了を迎えたところであり、程なく第2期生の募集が始まろうとしています。今後、彼らの指導に向けた講師派遣の準備が進められる予定です。

  • カンボジアMOU締結_0928
  • カンボジア締結集合写真