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2018年度 国際保健課題別講座「疾病対策」
低中所得国における疫学調査「クラスタ・サンプリングの理論と実際」

2018年10月23日

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター

  • 日 時:2018年11月17日(土)13:00~16:30
  • 場 所:国立国際医療研究センター
        国際医療協力研修センター4階・セミナー室3・4
  • 参加費:7,000円(教材費)

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(略称:NCGM)国際医療協力局は、11月17日(土)13:00から16:30まで、2018年度 国際保健課題別講座「疾病対策」を開催します。

NCGMはグローバル医療戦略の一つとして、グローバル人材の育成を掲げており、国際医療協力局にはグローバルヘルスの潮流をリードできる人材を養成することが期待されています。これまで、広い視野を持ち、それぞれの立場や職責において貢献ができ、グローバルに活躍できる日本人保健医療人材の育成に向けて、さまざまな研修事業を行ってきました。

2018年度は、国際保健課題別講座を開講します。第2回のテーマは、「疾病対策」です。

昨今のグローバルヘルスの潮流として、持続可能な開発目標(SDGs)の達成が重要なテーマとなっています。ヘルス(健康)に関するSDGsのGoal3のターゲットには、「エイズ、結核、マラリア及び顧みられない熱帯病といった感染症を終息させるとともに肝炎、水系感染症及びその他の感染症に対処する」「非感染症疾患による若年死亡率を、予防や治療を通じて3分の1減少させ、精神保健及び福祉を促進する」と明記されており、疾病対策はSDGs達成に向けて重要テーマの一つとなっています。

さて、疾病対策を行うにあたり最も大切な情報は何でしょうか?それは、患者さんがいつ、どこで、何人くらい発生しているのかという、いわゆる疫学情報です。疫学情報に基づいて保健政策が立案、実施されないと、効率的・効果的に疾病を減らすことができません。しかし開発途上国では、いつ、どこで、何人くらい発生しているのかという、基本的な情報が不足、または欠落していることが多いです。その場合、グローバルヘルスの現場で働く専門家が自ら調査をし、疫学情報を明らかにする必要があります。

今回の講座では、国際保健医療協力における「疾病対策」において不可欠な「疫学調査」を取り上げます。具体的には、低中所得国の住民の疾病有病率や疾病予防策を行っている世帯の割合を調べる際に有用な「クラスタ・サンプリング」という調査法について講義し、サンプルサイズの計算、人口比例抽出、probability weight(重み付け)の計算等の演習を通して、受講者が自ら取り組む疫学調査に応用できたり、調査結果を正しく解釈できたりすることを目標としています。

国際保健、国際協力に関する業務、研究、教育などに携わったことのある方、または今後携わる予定の方のご参加をお待ちしています。

2018年度 国際保健課題別講座「疾病対策」の開催概要は、以下の通りです。

2018年度 国際保健課題別講座「疾病対策」
低中所得国における疫学調査「クラスタ・サンプリングの理論と実際」

日時

2019年11月17日(土) 13:00~16:30
※12:30受付開始

場所

国立国際医療研究センター 国際医療協力研修センター4階・セミナー室3・4
東京都新宿区戸山1-21-1

交通アクセス

地下鉄を利用の場合

都営大江戸線「若松河田駅」下車 徒歩5分
東京メトロ東西線「早稲田駅」下車 徒歩15分

都バスを利用の場合

  1. 新宿駅から(宿74系統)
    医療センター経由女子医大行き「国立国際医療研究センター前」下車 徒歩0分
  2. 大久保駅・新大久保駅から(橋63系統)
    新橋行き「国立国際医療研究センター前」下車 徒歩0分
  3. 市ヶ谷駅・新橋駅から(橋63系統)
    小滝橋車庫行き「国立国際医療研究センター前」下車 徒歩0分
  4. 都営飯田橋駅前(C1またはC3)から(飯62系統)
    牛込柳町駅経由小滝橋車庫行き「国立国際医療研究センター前」下車 徒歩0分

講師

蜂矢 正彦 (医師、国際医療協力局・運営企画部・保健医療開発課長

プログラム

  1. 開校式
  2. クラスタ・サンプリングの原理と方法について
    • 低中資源国におけるクラスタ・サンプリングの実施プロセス
    • 質疑応答
    • サンプルサイズの計算(講義と演習)
  3. クラスタ・サンプリングのデザイン~5つのステップ
    • 必要なサンプル数の推定
    • 層化とクラスタ数、クラスタ内サンプル数の決定
    • クラスタの抽出、確率比例抽出法
    • 集落(クラスタ)内の世帯のリスティングと抽出
    • データ分析
    • 総括質疑
  4. 修了

募集人数

30人

参加資格

  1. 国際保健、国際協力に関する業務、研究、教育に携わったことのある方、または今後携わる予定の方
  2. 国際保健、国際協力に関する基本的な知識を有する方
  3. 年齢20歳以上の方
  4. 上記 a, b, c を満たして、本講座に終日参加可能な方

修了証

本講座の修了者には、修了証書を授与します。

参加申込

  1. 参加希望の方は、国際医療協力局ウエブサイトから申込用紙をダウンロードしていただき、参加必要事項をご記入ください
    http://kyokuhp.ncgm.go.jp/
  2. 必要事項を明記した申込用紙を、以下のメールアドレスあてにお送りください。
    kensyuka@it.ncgm.go.jp

※申し込みは先着順。定員に達し次第、募集を締め切らせていただきます。

申込締切

2018年11月15日(木)メール必着

参加費

7,000円 ※参加費は当日、来場時に受付にてお支払いください。

NCGM国際医療協力局について

NCGM国際医療協力局は、保健医療分野における日本を代表する国際協力機関です。
厚生労働省や外務省、独立行政法人国際協力機構(JICA)、世界保健機関(WHO)などと連携しながら、開発途上国の医療や保健衛生の向上を図るための支援を行っています。その一環として、グローバルに活躍できる保健医療人材の育成を目的に、国内向けにさまざまな講座や研修コースを提供しています。

★一般の皆様からのお問い合わせ先

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(NCGM)
国際医療協力局 研修課
研修事務局
〒162-8655
東京都新宿区戸山1-21-1
TEL:03-3202-7181(代表)内線:2738、PHS:5173
e-mail:kensyuka@it.ncgm.go.jp 

★報道関係の皆様からのお問い合わせ先

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(NCGM)
国際医療協力局 広報情報課
増田 英明
TEL:03-3202-7181(代表)内線:2744、PHS:5002
e-mail:koho@it.ncgm.go.jp