コンテンツにジャンプ

トップページ > プレスルーム > プレスリリース > 2019年度 第2回 仏語圏アフリカ国内保健人材ネットワーク定例会 アフリカにおけるB型肝炎の排除を目指して

2019年度 第2回 仏語圏アフリカ国内保健人材ネットワーク定例会 アフリカにおけるB型肝炎の排除を目指して

2019年7月18日

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター
国際医療協力局

  • 日 時:2019年8月20日(火)18:30~20:00
  • 場 所:国立国際医療研究センター
        国際医療協力研修センター3階・会議室
  • 参加費:無料 ※参加ご希望の方は、事前登録をお願いします。

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(略称:NCGM)国際医療協力局では、2019年8月20日(火)18:30から20:00まで、2019年度 第2回 仏語圏アフリカ国内保健人材ネットワーク定例会として、「アフリカにおけるB型肝炎の排除(エリミネーション)を目指して」を開催します。

仏語圏アフリカ国内保健人材ネットワークは、これまで仏語圏アフリカで保健医療活動の経験のある方、現在も活動をしている方、さらには仏語圏アフリカでの活動に関心のある方が、日本での連携と協力を維持・強化しながら、さまざまな情報交換を行うことを目的に、2010年から活動を開始しました。

現在、メンバーは100名ほどで、医療関係者をはじめ、JICA(国際協力機構)関係者、開発コンサルタント、NGO関係者、大学や大学院の学生などが登録して参加しています。

2019年度 第2回定例会のテーマは、アフリカにおけるB型肝炎の対策についてです。

肝炎ウィルスには主にA型からE型まで5種類がありますが、中でもB型とC型の感染が慢性化することで、毎年世界で100万以上の人々が肝臓がんや肝硬変により命を落としています。これらの肝炎ウィルスは、アジアやアフリカなど低・中所得国で広く蔓延しているにも関わらず、肝炎は「三大感染症(HIV・結核・マラリア)」にも「顧みられない熱帯病(全18疾患)」にも含まれず、世界での肝炎対策はその他の感染症と比較し、大きな遅れをとっていました。

しかし近年、ウィルス肝炎が世界の死因の7番目となり、年間の死亡者数は三大感染症を上回ると推定されたことや、有効な抗ウィルス薬ができたことで、ウィルス肝炎に対する認識が大きく変わってきました。持続可能な開発目標(SDGs)ゴール3「すべての人々に健康と福祉を」では、具体的な目標として肝炎への対処が掲げられました(外務省2015年)。また、世界保健機関(WHO)を中心に2030年までに全世界的な肝炎の排除(エリミネーション)に向けた様々な取り組みが行われるようになってきています。

アフリカ地域でも多くの人がB型肝炎に感染しており、B型肝炎対策は喫緊の課題です。中でも西アフリカ、中央アフリカ諸国の多くの国では、成人の10%以上が慢性的にB型肝炎に感染しており、世界で最も有病率の高い地域のひとつとなっています。

こうした状況を受けて、パリ・パスツール研究所では仏語圏アフリカであるセネガル、ブルキナファソ、マダガスカルでのB型肝炎母子感染予防プロジェクト(NeoVac)と、B型肝炎診断簡易化プロジェクトを通じて、B型肝炎の排除を目指した取り組みを行っています。

今回の定例会は、この2つのプロジェクトで研究代表者を務める傍ら、WHOのB型肝炎母子感染ガイドライン作成委員を担当している、パリ・パスツール研究所のパーマネント・リサーチャーである島川祐輔さんを講師に迎えて開催します。

当日は、アフリカ発のB型肝炎制御に必要なエビデンス創出のため、さまざまな分野の専門家が現場で行っている研究や取り組みについて、具体的なエピソードを織り交ぜながらプレゼンテーションを行っていただくほか、参加者との意見交換、質疑応答などを行います。

本セミナーは、オープンセミナーです。仏語圏アフリカでの保健医療活動にご関心のある方は、どなたでもご参加いただけます。参加ご希望の方は、NCGM国際医療協力局のウエブサイトから事前登録をお願いいたします。

2019年度 第2回 仏語圏アフリカ国内保健人材ネットワーク定例会の開催概要は、以下の通りです。

2019年度 第2回 仏語圏アフリカ国内保健人材ネットワーク定例会 
アフリカにおけるB型肝炎の排除(エリミネーション)を目指して

日時

2019年8月20日(火)18:30~20:00

場所

国立国際医療研究センター 国際医療協力研修センター3階・会議室
東京都新宿区戸山1-21-1

交通アクセス

地下鉄を利用の場合

都営大江戸線「若松河田駅」下車 徒歩5分
東京メトロ東西線「早稲田駅」下車 徒歩15分

都バスを利用の場合

  1. 新宿駅から(宿74系統)
    医療センター経由女子医大行き「国立国際医療研究センター前」下車 徒歩0分
  2. 大久保駅・新大久保駅から(橋63系統)
    新橋行き「国立国際医療研究センター前」下車 徒歩0分
  3. 市ヶ谷駅・新橋駅から(橋63系統)
    小滝橋車庫行き「国立国際医療研究センター前」下車 徒歩0分
  4. 都営飯田橋駅前(C1またはC3)から(飯62系統)
    牛込柳町駅経由小滝橋車庫行き「国立国際医療研究センター前」下車 徒歩0分

テーマ

アフリカにおけるB型肝炎の排除(エリミネーション)を目指して

講師

島川(しまかわ) (ゆう)(すけ) 氏

内科医師・医学博士(疫学)
パリ・パスツール研究所 パーマネント・リサーチャー

2004年東京慈恵会医科大学卒業後、手稲渓仁会病院、国境なき医師団(MSF)、長崎大学熱帯医学研究所を経て、西アフリカ・ガンビアの英国医学研究会議研究所(MRC)を拠点にロンドン大学衛生学熱帯医学大学院(LSHTM)で疫学修士号及び博士号を取得。2014年よりパリ・パスツール研究所。専門はアフリカの肝炎対策。

言語

日本語

参加費

無 料
※オープンセミナーですので、どなたでもご参加いただけます。
参加ご希望の方はNCGM国際医療協力局ウエブサイト(以下URL)から事前登録をお願いします。
https://forms.gle/ZHQK7jRgjWEfqWkN6

NCGM国際医療協力局について

NCGM国際医療協力局は、保健医療分野における日本を代表する国際協力機関です。
厚生労働省や外務省、独立行政法人国際協力機構(JICA)、世界保健機関(WHO)などと連携しながら、開発途上国の医療や保健衛生の向上を図るための支援を行っています。その一環として、グローバルに活躍できる保健医療人材の育成を目的に、国内向けにさまざまな講座や研修コースを提供しています。

本件に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(NCGM)
国際医療協力局 広報情報課
増田 英明、小土井こどい はるか
TEL:03-3202-7181(代表)内線:2744、PHS:5160
e-mail:koho@it.ncgm.go.jp