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2023年度 第2回L'amicale de la Santé en Afrique Francophone(通称LAF会)を開催しました

NCGM国際医療協力局は、10月20日(金)に、今年度2回目のL'amicale de la Santé en Afrique Francophone(通称LAF会)をオンラインで開催しました。
LAF会は、仏語圏アフリカの健康について、日本語で語り合いたい人々の親睦会です。2010年から活動を開始し、メンバーは現在約420名です。

今回は、UNICEFセネガル国事務所栄養担当官 川合 菜月さんをスピーカーとしてお招きし、「セネガルのコミュニティでの急性栄養不良の子どもを助けるための取り組み」をテーマにお話しいただきました。
5歳未満で亡くなる子どもの約半数に栄養不良が関係していると言われるほど、子どもの命にとって「栄養」は重要です。単純に食べ物が足りないのではなく、国全体の保健システム、安全な水やトイレ、さらにはジェンダーや家族計画への意識など様々な要因が複雑に絡み合い、結果として子どもが栄養不良になります。
また、低所得国には「栄養士」という職種がなく、日々の食材の成分も分析されていません。そんな中において、簡単には訪問できない遠い村の栄養不良の子ども達まで救い上げる必要があります。

特に現地での「実践」や「支援」、「これから取り組むべき課題」など、誰も取り残さないために地域住民やボランティア、医療従事者が一丸となって取り組むセネガルのCMAM (Community-Based Management of Acute Malnutrition)の活動についてお話しいただき、栄養の専門家や専門組織がこの課題にどのように携わっているのかを知ることができました。

今回のお話を聞いて、現地の状況に寄り添いながらなおかつ普及を推し進めていくことの難しさを感じました。と同時に、日本企業の力がもっと活かせないものなのかと考えさせられました。
また、お話の後の意見交換、質疑応答では、現地では乳児の栄養食にハチミツをいれるということが衝撃的で、それについての真偽はどうなのだろうというご意見も交わされました。

今回も医療従事者、栄養関連の方、企業の方など47名の皆さまに参加いただきました。参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
LAF会は不定期で開催しており、今年度はあと1回、12月にさせていただく予定です。
次回の開催は2023年12月21日(木)です。詳細が決まりましたら、NCGM国際医療協力局Webサイトでご案内します。

▼「1歳未満の赤ちゃんにハチミツを与える」ことについては 厚生労働省のページをご参照ください
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161461.html


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お問合わせ

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター
国際医療協力局 LAF会
e-mail:tenkaiseminar@it.ncgm.go.jp