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第2回 仏語圏アフリカ国内保健人材ネットワーク定例会 妊産婦・新生児の健康改善事業
~エチオピア・アムハラ州での支援活動について~

2018年12月11日

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター

  • 日 時:2018年1月11日(金)18:30~20:00
  • 場 所:国立国際医療研究センター
        国際医療協力研修センター3階・会議室
  • 参加費:無料 ※参加ご希望の方は、事前登録をお願いします。

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(略称:NCGM)国際医療協力局では、2019年1月11日(金)18:30から20:00まで、2018年度 第2回 仏語圏アフリカ国内保健人材ネットワーク定例会として、「妊産婦・新生児の健康改善事業~エチオピア・アムハラ州での支援活動について~」を 開催します。

仏語圏アフリカ国内保健人材ネットワークは、これまで仏語圏アフリカで保健医療活動の経験のある方、現在も活動をしている方、さらには仏語圏アフリカでの活動に関心のある方が、日本での連携と協力を維持・強化しながら、さまざまな情報交換を行うことを目的に、2010年から活動を開始しました。

現在、メンバーは100名ほどで、医療関係者をはじめ、JICA(国際協力機構)関係者、開発コンサルタント、NGO関係者、大学や大学院の学生などが登録して参加しています。

2018年度 第2回定例会のテーマは、エチオピアの妊産婦・新生児の健康改善についてです。エチオピアは仏語圏ではありませんが、とても参考になる取り組みのため、今回の定例会のテーマとしました。

エチオピアは人口1億240万人で、一人あたりの国民所得(GNI)が660米ドルの低所得国です。2006年以降10年間の経済成長率は平均10.3%ですが、小規模農家による雨水に依存した農業、未成熟な製造業、増加しつつある国外からの借り入れなどと相まって、経済基盤は依然脆弱です。また、慢性的な食料不足、安全な水の供給不足、都市と農村の格差、農村における教育・保健を含む社会サービスの未整備などの課題があります。(外務省;2016年)

エチオピアの母子保健指標は、[新生児死亡率28(出生1000人当たり)]、[5歳児未満死亡率58(出生1000人当たり)]、[妊産婦死亡率410(出生10万人当たり)]となっています。(UNICEF;2016年)

その中で、アムハラ州の[新生児死亡率は54(出生1000人当たり)]で当時の[国平均37(2011年DHS)]を上回っています。また、アムハラ州の施設分娩率は、出産女性の10.2%にとどまり、そのほか産前健診と産後健診の受診率がそれぞれ非常に低い(産前健診受診率43.1%、産後健診受診率9.1%)状況です。(2014年Mini DHS Survey)

このためアムハラ州では、①保健施設の改善を行い、緊急時の搬送システムを整えること、②医療スタッフの技術向上に向けた研修と適切なモニタリング・システムを構築すること、③妊産婦・新生児のケアに関するコミュニティへの啓発活動が、喫緊の課題となっています。

こうした状況を受けて、2016年から、特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパンは、妊産婦・新生児の健康改善事業(3年事業)を開始しました。

今回の定例会では、本事業にプロジェクト・テクニカル・スーパーバイザーとして携わってきた、ワールド・ビジョン・ジャパンの木戸梨紗さんを講師に迎えて開催します。

当日は、事業の具体的な活動内容や、エチオピアの文化、他のアジアの国々の文化との違い、事業展開において立ちふさがった困難などについて、現場でのエピソードを織り交ぜながらプレゼンテーションを行っていただくほか、参加者との意見交換、質疑応答を行います。

本セミナーは、オープンセミナーです。仏語圏アフリカでの保健医療活動にご関心のある方は、どなたでもご参加いただけます。参加ご希望の方は、NCGM国際医療協力局のウエブサイトから事前登録を お願いいたします。

2018年度 第2回 仏語圏アフリカ国内保健人材ネットワーク定例会の開催概要は、以下の通りです。

2018年度 第2回 仏語圏アフリカ国内保健人材ネットワーク定例会 妊産婦・新生児の健康改善事業
~エチオピア・アムハラ州での支援活動について~

日時

2018年1月11日(金)18:30~20:00

場所

国立国際医療研究センター 国際医療協力研修センター3階・会議室
東京都新宿区戸山1-21-1

交通アクセス

地下鉄を利用の場合

都営大江戸線「若松河田駅」下車 徒歩5分
東京メトロ東西線「早稲田駅」下車 徒歩15分

都バスを利用の場合

  1. 新宿駅から(宿74系統)
    医療センター経由女子医大行き「国立国際医療研究センター前」下車 徒歩0分
  2. 大久保駅・新大久保駅から(橋63系統)
    新橋行き「国立国際医療研究センター前」下車 徒歩0分
  3. 市ヶ谷駅・新橋駅から(橋63系統)
    小滝橋車庫行き「国立国際医療研究センター前」下車 徒歩0分
  4. 都営飯田橋駅前(C1またはC3)から(飯62系統)
    牛込柳町駅経由小滝橋車庫行き「国立国際医療研究センター前」下車 徒歩0分

テーマ

妊産婦・新生児の健康改善事業
~エチオピア・アムハラ州での支援活動について~

講師

木戸 梨紗

特定非営利活動法人 ワールド・ビジョン・ジャパン
プログラム・コーディネーター
上智大学比較文化学部卒業(専攻:社会学・文化人類学)。ロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学大学院でMSc. Reproductive & Sexual Health Research修士を取得。
2010年1月ワールド・ビジョン・ジャパン入団。2012年12月より2016年3月までベトナム、2016年4月から2018年3月までエチオピア駐在。
専門領域は母子保健。

言語

日本語

参加費

無料
※オープンセミナーですので、どなたでもご参加いただけます。
参加ご希望の方は国際医療協力局ウエブサイト(以下 URL)から事前登録をお願いします。

https://goo.gl/forms/AyXZVvt04aPRHhCg2

NCGM国際医療協力局について

NCGM国際医療協力局は、保健医療分野における日本を代表する国際協力機関です。
厚生労働省や外務省、独立行政法人国際協力機構(JICA)、世界保健機関(WHO)などと連携しながら、開発途上国の医療や保健衛生の向上を図るための支援を行っています。その一環として、グローバルに活躍できる保健医療人材の育成を目的に、国内向けにさまざまな講座や研修コースを提供しています。

本件に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(NCGM)
国際医療協力局 広報情報課
増田 英明、小土井こどい はるか
TEL:03-3202-7181(内線:2744、PHS:5002)
e-mail:koho@it.ncgm.go.jp