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第142回 国際母子カンファレンス 「HIV 母子感染の現状と今後の課題」

2019年1月15日

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター

  • 日 時 : 2019年2月13日(水)18:00~19:30
  • 場 所 : 国立国際医療研究センター 国際医療協力研修センター5階 大会議室
  • 参加費 : 無料
    ※事前申し込みなしで、どなたでもご参加いただけます。

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(略称:NCGM)国際母子タスクフォースは、2月13日(水)18:00から19:30まで、第142回 国際母子カンファレンス「HIV母子感染の現状と今後の課題」を開催します。

わが国の周産期医療は、とても厳しい状況が続いています。分娩を取り扱う施設の減少傾向は止まらず、周産期医療を担う医師も減少しています。その一方で、分娩に対しては安全性とともに快適性を求め、主体的で満足のできるお産を希望する妊産婦は増えています。

国際母子タスクフォースは、2004年1月、NCGMセンター病院産婦人科、小児科、看護部、国際医療協力局母子グループによって発足しました。以来、周産期医療が将来どのような姿であるべきか、国際母子カンファレンスをはじめ、さまざまな活動を展開してきました。

国際母子カンファレンスは、継続的な母子ケアの実現を目指し、国際母子タスクフォース発足前の2003年から開催しています。当院の産婦人科医、助産師、小児科医、看護師と開業助産師が、顔の見える関係づくりを行い、地域連携の基礎を構築することを目的としています。

院外からの出席もできる自由闊達な勉強会として、当初は毎月1回開催していました。2004年3月からは、カンファレンス終了後、産婦人科医・看護師長が地域の開業助産師と意見交換を行う「地域助産師との懇談会」も開催。2018年度からは、年3回(2月、6月、10月の第2水曜日)の開催に変更となりました。

今回の国際母子カンファレンスのキーワードは、“HIV母子感染”です。HIV感染症はcART(多剤併用抗HIV療法)の有用性が提唱されてから約20年、治療薬は飛躍的に進歩し、死の病ではなくなりましたが、未だに治癒が望めない疾患です。UNAIDS(国連合同エイズ計画)は、2030年までにHIV/エイズの流行を終息させる目標達成のため、2020年までに「90-90-90ターゲット」(HIV感染者の90%が自らの感染を知り、そのうちの90%の人が治療を開始し、さらに治療を受けている人の90%が体内ウイルス量を低く抑えられる状態を目指すこと)を実現させる計画を掲げています。

HIV/エイズを拡大させないためには世代を越えさせない、すなわち母子感染を予防することは重要です。日本で行われている母子感染予防策を完遂できた場合の感染報告はなく、感染予防策として有用です。その一方で、日本でも感染例の報告は続いており、新たな対策が迫られています。

今回の国際母子カンファレンスでは、母子感染予防策の現状と我が国の感染動向を通じて、今後のHIV母子感染予防策についてみなさんと考えたいと思います。

国際母子カンファレンスの参加は無料です。事前の申し込みなしで、どなたでもご参加いただけます。

第142回 国際母子カンファレンスの開催概要は、以下の通りです。

第142回 国際母子カンファレンス
「HIV 母子感染の現状と今後の課題」

日時

2019年2月13日(水) 18:00~19:30

場所

国立国際医療研究センター 国際医療協力研修センター5階 大会議室
東京都新宿区戸山1-21-1

交通アクセス

地下鉄を利用の場合

都営大江戸線「若松河田駅」下車 徒歩5分 東京メトロ東西線「早稲田駅」下車 徒歩15分

都バスを利用の場合

  1. 新宿駅から(宿74系統) 医療センター経由女子医大行き「国立国際医療研究センター前」下車 徒歩0分
  2. 大久保駅・新大久保駅から(橋63系統) 新橋行き「国立国際医療研究センター前」下車 徒歩0分
  3. 市ヶ谷駅・新橋駅から(橋63系統) 小滝橋車庫行き「国立国際医療研究センター前」下車 徒歩0分
  4. 都営飯田橋駅前(C1またはC3)から(飯62系統) 牛込柳町駅経由小滝橋車庫行き「国立国際医療研究センター前」下車 徒歩0分

スケジュール

18:00 講演「HIV 母子感染の現状と今後の課題」
19:00 質疑応答
19:30 終 了

講師

国立国際医療研究センター 小児科
医師 田中 瑞穂

主催

国立国際医療研究センター 国際母子タスクフォース

参加費

無料
※事前申込なしで、どなたでもご参加いただけます。

NCGM国際医療協力局について

NCGM国際医療協力局は、保健医療分野における日本を代表する国際協力機関です。
厚生労働省や外務省、独立行政法人国際協力機構(JICA)、世界保健機関(WHO)などと連携しながら、開発途上国の医療や保健衛生の向上を図るための支援を行っています。その一環として、グローバルに活躍できる保健医療人材の育成を目的に、国内向けにさまざまな講座や研修コースを提供しています。

※報道関係の皆様のオブザーバー聴講も歓迎いたします。
聴講をご希望の場合は、以下担当までご一報いただければ幸いです。

本件に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(NCGM)
国際医療協力局 広報情報課
増田 英明
TEL 03-3202-7181(代表)[内線]2744 [PHS]5002
e-mail koho@it.ncgm.go.jp