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2019年度 国際保健課題別講座 グローバルヘルスにおける医療の質改善:理論と実践
~いかにして低・中所得国においても安心で安全な病院をつくりあげるか~

2019年12月19日

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター
国際医療協力局

  • 日 時:2020年2月1日(土) 9:30~16:00
  • 場 所:国立国際医療研究センター
        国際医療協力研修センター3階・会議室
  • 参加費:7,000円

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(略称:NCGM)国際医療協力局は、2020年2月1日(土)9:30から16:00まで、2019年度 国際保健課題別講座「グローバルヘルスにおける医療の質改善:理論と実践」を開催します。

NCGMはグローバル医療戦略の一つとして、グローバル人材の育成を掲げており、国際医療協力局にはグローバルヘルスの潮流をリードできる人材を養成することが期待されています。これまで、広い視野を持ち、それぞれの立場や職責において貢献ができ、グローバルに活躍できる日本人保健医療人材の育成に向けて、様々な研修事業を行ってきました。

国際保健課題別講座は、国際保健に関する研修のアドバンスコースとして、2018年度から開講しており、2019年度の第1回のテーマは、「グローバルヘルスにおける医療の質改善」です。

近年、グローバルヘルスの分野では、「医療の質」が大きな課題となっています。2018年の医療の質の低さを原因とした死亡は、世界で約500万人と推定されています(Lancet誌)。また、米国や日本でも医療関連事故は死亡原因の上位にランキングされるなど、ショッキングなデータが発表されています。医療の質の向上はこれからの持続可能な開発目標(SDGs)を軸としたグローバルヘルスの取り組みにおいて重要なテーマであり、医療行為を必要とする様々な健康課題に共通した問題です。

中でも、母子保健の改善は、2015年までの目標であったミレニアム開発目標(MDGs)の「残された課題」としてSDGsに引き継がれていますが、妊産婦死亡の削減など、達成できなかった項目の原因の一つとして、医療施設の質の低さが挙げられています。

また、近年は、東南アジア諸国はじめ、経済発展、保健指標の改善に伴い、高度な医療に取り組み始めている国々が増えています。高度な医療によってこれまで救命、治療できなかった症例を改善させていると同時に、医療行為そのものにより人々の健康を害し、時に生命を奪うリスクも高めています。その典型的な例として、ベトナムでは透析機器の問題によって8名の患者が死亡した医療事故が発生しています。「医療の質」に含まれる要素は多岐にわたり、必要とされるアプローチもそれぞれの環境、文化、国民性などにより変わってきます。

今回の課題別講座では、医療の質に関わる歴史・取り組みの変遷等を、報道や人権問題などの動きと絡めて概観し、現代社会における医療の質を構成する要素について考えます。また、事例紹介やシミュレーション・トレニーングを通して、母子保健をはじめ様々な分野で、包括的に医療の質の向上のためのアプローチを応用できる考え方を身に着けることを目標とします。

2019年度 国際保健課題別講座「グローバルヘルスにおける医療の質改善:理論と実践」の開催概要は、以下の通りです。

2019年度 国際保健課題別講座
グローバルヘルスにおける医療の質改善:理論と実践
~いかにして低・中所得国においても安心で安全な病院をつくりあげるか~

日時

2020年2月1日(土)9:30~16:00
※9:00受付開始

場所

国立国際医療研究センター 国際医療協力研修センター3階・会議室
東京都新宿区戸山1-21-1

交通アクセス

地下鉄を利用の場合

都営大江戸線「若松河田駅」下車 徒歩5分
東京メトロ東西線「早稲田駅」下車 徒歩15分

都バスを利用の場合

  1. 新宿駅から(宿74系統)
    医療センター経由女子医大行き「国立国際医療研究センター前」下車 徒歩0分
  2. 大久保駅・新大久保駅から(橋63系統)
    新橋行き「国立国際医療研究センター前」下車 徒歩0分
  3. 市ヶ谷駅・新橋駅から(橋63系統)
    小滝橋車庫行き「国立国際医療研究センター前」下車 徒歩0分
  4. 都営飯田橋駅前(C1またはC3)から(飯62系統)
    牛込柳町駅経由小滝橋車庫行き「国立国際医療研究センター前」下車 徒歩0分

講師

国際医療協力局 医 師 伊藤智朗、本田真梨
        看護師 森山 潤、土井正彦

プログラム

(1)開校式
(2)講義内容
   ①医療の質・医療安全のあゆみ・潮流
   ②医療の質の構成要素
   ③医療の質・人の行動はどうやって変わるのか
   ④医療の質の評価
(3)事例紹介
   ①低・中所得国での医療の質改善の取り組み例
   ②医療の質の評価例(新生児ケアの質の評価例)
(4)グループワーク
   事例を基に医療の質改善のための事業の検討
(5)修了式

定員

20人

参加資格

(ア)公衆衛生分野もしくは開発分野において大卒または同等以上の専門性を有する方
(イ)同分野において2年以上の実務或いは研究等の経験を有する方
(ウ)上記(ア)(イ)の条件を満たして、国際保健課題別講座の全科目に参加可能な方

修了証

本講座の修了者には、修了証書を授与します。

参加申込

(1)参加希望の方は、国際医療協力局ウエブサイトから申込用紙をダウンロードしていただき、参加必要事項をご記入ください。
   http://kyokuhp.ncgm.go.jp/

(2)必要事項を明記した申込用紙を、以下のメールアドレスあてにお送りください。
   kensyuka@it.ncgm.go.jp
   ※申し込みは先着順。定員に達し次第、募集を締め切らせていただきます。

申込締切

2020年1月30日(木)メール必着

参加費

7,000円
※2020年1月31日(金)までに、受講料を以下の口座へお振込み下さい。
銀行名 : 三菱UFJ銀行(銀行コード0005)
支店名 : 東京公務部(支店コード300)
預金種目 : 普通預金
口座番号 : 0021709
コク)コクリツコクサイイリョウケンキュウセンター
口座名義 : 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター

NCGM国際医療協力局について

NCGM国際医療協力局は、保健医療分野における日本を代表する国際協力機関です。
厚生労働省や外務省、独立行政法人国際協力機構(JICA)、世界保健機関(WHO)などと連携しながら、開発途上国の医療や保健衛生の向上を図るための支援を行っています。その一環として、グローバルに活躍できる保健医療人材の育成を目的に、国内向けにさまざまな講座や研修コースを提供しています。

一般の方からのお問い合わせ先

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(NCGM)
国際医療協力局 研修課
国際保健課題別講座 事務担当
〒162-8655 東京都新宿区戸山1-21-1
TEL:03-3202-7181(代表)[内線]2742
e-mail:kensyuka@it.ncgm.go.jp

報道関係の方からのお問い合わせ先

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(NCGM)
国際医療協力局 広報情報課
小土井(こどい) (はるか)、増田 英明
〒162-8655 東京都新宿区戸山1-21-1
TEL:03-3202-7181(代表)【小土井】内線:2744/PHS:5160 【増田】内線:2093/PHS:5002
e-mail:koho@it.ncgm.go.jp