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『ZAMBIA x GLOBAL HEALTH』
-ザンビア料理「シマ」を作って食べて国際協力のお話シマしょう-
2013年11月8日
独立行政法人 国立国際医療研究センター
国立国際医療研究センター[東京都新宿区(以下、NCGM)]国際医療協力局は、世界エイズデーの 2013年12月1日(日曜日)に原宿にてイベント「ZAMBIA x GLOBAL HEALTH」を開催いたします。
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写真下の白い食べ物がシマ(盛り付けはイメージ)
「ZAMBIA x GLOBAL HEALTH」は、世界の健康問題をグローバル社会の一員として見つめることを意味する「グローバルヘルス」を誰もが楽しく実感できる機会として、アフリカのザンビア共和国と健康をテーマに料理体験とトークショーを行うイベントです。料理体験では、ザンビアの主食「シマ」(白いトウモロコシ粉を練り上げたもの)を参加者と出演者が一緒に調理し、アフリカ料理の付け合わせとともに食します。
トークショーでは、同国でHIV/エイズの予防と治療の活動を行う医師・宮野真輔氏、今年8月にその活動の取材のために現地を訪れた漫画家・井上きみどり氏、NCGM国際医療協力局が企画・協力を行うラジオ番組「グローバルヘルス・カフェ」のパーソナリティ・香月よう子氏の3名が出演します。それぞれのリアルな経験談を織り交ぜながら、ザンビアの魅力やそこで暮らす女性と子どもたちの生活、途上国が抱える医療問題などを参加者がリラックスして聞ける雰囲気で紹介します。
また、後援のザンビア大使館やエイズ予防財団より提供を受けた、ザンビアの豊かな自然と文化を伝える資料や、HIV/エイズについて理解を深められる資料なども展示する予定です。
参加方法は、事前登録制として当局ホームページにて申込みいただきます。定員は30名で、参加費は3000円です。
NCGM国際医療協力局は、保健医療専門の国際協力を展開する日本の機関として、アジア・アフリカなど途上国の保健医療の改善に向けたさまざまなプロジェクトに取り組んでいます。ザンビア共和国においてもHIV/エイズケア関連のプロジェクトを実施しており、医療資源の限られた農村部の保健センターでHIV/エイズ治療を可能にするなど、へき地におけるHIV/エイズ治療アクセスへの大幅な改善を図り、成果を上げています。
当局は、国際保健医療協力の豊富な活動実績を基盤に、グローバルヘルスをより身近に感じられる機会を広く社会に提供するとともに、世界の健康問題の改善につながるよう情報発信の充実に努めてまいります。
イベント概要
- ザンビアってどんなところ?
アフリカといっても、言葉も文化も習慣もさまざま。ザンビアと人々の暮らしなど、その魅力をお伝えします。 - 初めてのザンビアDAYS
今年8月に取材のためにザンビアを訪れた漫画家・井上きみどりさんが、国際協力の活動現場から感じたことや、これからの作品創作に向けて得たさまざまなインスピレーションをお話しします。 - 料理&試食
「シマ」は白いトウモロコシの粉を練り上げて作るザンビアの主食です。蒸しパンのような触感になるまで火にかけてひたすら混ぜて、できたてホカホカの「シマ」を参加者と出演者が一緒に作っていただきます。 - グローバルヘルス・トークショー
ザンビアでHIV/エイズの予防と治療の活動をするプロジェクト専門家・宮野真輔医師が
途上国が抱える医療の問題や活動現場での取り組みについてリアルな経験談を織り交ぜて語ります。
日時
2013年12月1日(日曜日)11:00~13:00(受付 10:45~)
場所
So-SPACE 東京都渋谷区千駄ヶ谷 3-16-3(東京メトロ副都心線「北参道駅」2番出口より徒歩5分/
JR 山手線「原宿駅」竹下口より徒歩9分)
定員
30名(事前申込制)申込
NCGM国際医療協力局ホームページ(www.ncgm.go.jp/kyokuhp/)にて受付参加費
3000円(当日支払)食事
ザンビアの主食「シマ」(白トウモロコシ粉を練り上げたもの)とアフリカの惣菜、コーヒー、ルイボスティー(ドリンクは持ち込みも可)出演
- 井上きみどり
宮城県仙台市在住のノンフィクション漫画家。子育て、女性の病気、震災などをテーマに漫画やコラムを執筆。 - 香月よう子
フリーアナウンサー。NCGM国際医療協力局のラジオ番組「グローバルヘルス・カフェ」(ラジオ NIKKEI)でパーソナリティを務める。 - 宮野真輔
NCGM国際医療協力局の専門家・医師。2010年よりHIV/エイズ関連プロジェクトに従事し、主にザンビアで活動。
主催
独立行政法人国立国際医療研究センター(NCGM)国際医療協力局後援
ザンビア大使館、公益財団法人エイズ予防財団、独立行政法人国際協力機構(JICA)参考
ザンビア共和国について
ザンビア共和国は、アフリカ南部に位置する共和制国家で、イギリス連邦加盟国です。内陸国であり、コンゴ民主共和国、タンザニア、マラウイ、モザンビーク、ジンバブエ、ナミビア、アンゴラ、ボツワナの7つの国に接しています。国土は日本の約2倍の75万3,000㎢。人口1,347万人。公用語は英語。主な宗教はキリスト教。首都はルサカ。この国と南隣のジンバブエとの国境に流れるザンベジ川には、世界三大瀑布の1つの「ヴィクトリアの滝」があります。アフリカを代表する動物、ゾウ、カバ、キリン、シマウマ、ヌーなども棲み、大自然が残されています。
HIV/エイズの流行について
2012年の国連合同エイズ計画(UNAIDS)の統計によると、世界のHIV陽性者数は3,500万人、新規HIV感染者数は年間230万人、エイズによる死亡者数は年間160万人となっており、HIV/エイズは依然として最も深刻な健康問題の1つとなっています。特に、サハラ以南のアフリカは、最も大きな影響を受けている地域であり、成人の約20人に1人(4.7%)がHIV陽性者です。同地域のHIV陽性者数は、世界の約7割%にあたり、その陽性率もアジア地域と比べておよそ25倍高くなっています。
一方で、日本では2012年にHIV陽性者数が14,000人にのぼり、新規HIV感染者数は年間1,449人を記録しています。主な先進国の中で、HIVに有効性のある治療法の導入後もエイズ患者報告数が急減しなかったのは日本だけであり、早期発見・治療が遅れていることが指摘されています。HIV/エイズは、感染の撲滅に向けてグローバルに取り組むべき健康問題であり、現在、世界中でさまざまな効果的なプログラムが行われています。日本国内においても、病気の予防のために正しい知識と理解を促す啓発活動が盛んになっています。
国立国際医療研究センター(NCGM)国際医療協力局について
国立国際医療研究センター(NCGM)は、病院(新宿のセンター病院と市川市の国府台病院)、国際医療協力局、研究所、看護大学校などからなるナショナル・センターの1つです。
国際医療協力局は厚生労働省や外務省、国連機関、国際協力機構(JICA)などと連携し、開発途上国の保健医療向上のための支援や国際保健分野の情報発信などを行っています。これまでに、ベトナムやカンボジア、ミャンマーなどのアジア地域、セネガルやザンビア、コンゴ民主共和国などのアフリカ地域、ボリビアやブラジル、ホンジュラスなどの中南米地域など、世界約130カ国・地域に専門家を派遣しています。これらの国々では診療技術の支援のほか、病院管理、地域保健医療システム強化、国の法制度整備などへの支援を行っています。また、日本や各国の保健医療援助に関する助言や提言、開発途上国からの人材受け入れと研修や、日本国内の保健医療協力人材の育成にも取り組んでいます。さらには、東日本大震災支援や新型インフルエンザ対策、海外邦人保護に関する支援なども実施しています。
本件に関するお問合せ先
独立行政法人 国立国際医療研究センター(NCGM)
国際医療協力局 広報情報発信班
TEL:03-5273-6828(直通)
e-mail:info@it.ncgm.go.jp
〒162-8655 東京都新宿区戸山 1-21-1
担当:蜂矢 正彦(はちや まさひこ)
田中 由美子(たなか ゆみこ)
取材に関するお問合せ先
国立国際医療研究センター 企画戦略局 広報企画室
広報係長:西澤 樹生(にしざわ たつき)
電話:03-3202-7181(代表) <9:00~17:00>
E-mail:press@hosp.ncgm.go.jp