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NCGM国際医療協力局の野崎威功真医師が「令和2年度大山激励賞」を受賞しました
~3月15日(月)東京千代田区の霞山会館で授賞式が行われました~
2021年3月18日
国立研究開発法人 国立国際医療研究センター
国際医療協力局
国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(略称:NCGM)国際医療協力局 運営企画部 保健医療開発課の野崎威功真(のざき いくま)医師が「令和2年度大山激励賞」(主催:公益財団法人 大山健康財団)を受賞しました。去る、3月15日(月)、霞山会館(東京都千代田区)で受賞式が執り行われました。
「大山激励賞」は、低・中所得国で医療協力、特に感染症対策に尽くし、今後も医療協力を継続する計画があり、なお一層の活躍が期待される医療関係者に授与される賞です。
野崎医師の受賞は、2007年からのザンビア共和国におけるHIVや結核の治療の拡大に関する活動、また、2013年からのミャンマー連邦共和国におけるHIVや梅毒、肝炎や結核などの感染症対策の強化に関する活動が評価されました。※野崎医師の受賞理由(業績内容)の詳細は次項をご参照ください。
野崎威功真医師
受賞理由/業績内容
※公益財団法人 大山健康財団ホームページより
野崎威功真氏は、2007年より3年間、HIV高蔓延国のザンビアの農村部を巡り、HIVや結核の治療を拡大するシステムを開発された。こうした成果をオペレーショナル・リサーチとしてとりまとめ、国際エイズ学会やWHO Bulletinなどに報告され、その成果がザンビアの保健省にも認められ、地方部にHIV治療を広げるための方法として、プロジェクトの手法をベースに「国家モバイルARTガイドライン」が出版された。また、2013年より、ミャンマーにおいて、HIVや梅毒、肝炎や結核などの検査の質の改善や、輸血の安全性向上などを通じた感染症対策の強化に取り組んでこられた。以上のように、治療率の改善や検査の質の向上、フィールドでの貢献に加え、活動の成果を国際学会や国際誌に発表され、国家ガイドラインやWHOガイドラインに取り込まれるなど、政策面でも大いに貢献されてきた。 国際保健の分野でも、昨今Evidence informed approachの重要性が強調されており、今後、技術協力の現場においても、オペレーショナル・リサーチや活動の成果を発表していくことが、極めて重要となってきている。
ザンビアでの結核支援活動(野崎医師/右端) 国際輸血学会の開発途上国賞2014受賞式にて
(ミャンマーのカウンターパートDr. Thida Aung/中央
と野崎医師/左端)
野崎威功真 略歴
国立国際医療研究センター 国際医療協力局 運営企画部 保健医療開発課
- 1993年 工学学士(同志社大学)
- 2000年 医師(信州大学)
- 2011年 ハーバード大学公衆衛生学院 Takemi Fellow修了
- 2013年 医学博士(杏林大学)
- 2000年 4月 国立国際医療センター 小児科 医師
- 2005年 4月 国立国際医療センター 国際協力局 医師
- 2007年 1月 ザンビア共和国「HIVケアサービス強化プロジェクト」JICA長期専門家
- 2009年 4月 ザンビア共和国「保健省 ARTサービス技術アドバイザー」JICA長期専門家
- 2011年 9月 厚生労働省 大臣官房国際課 課長補佐(現職出向1年間)
- 2013年 7月 ミャンマー連邦共和国「主要感染症プロジェクトⅡチーフアドバイザー」
JICA長期専門家 - 2015年11月 ミャンマー連邦共和国「感染症対策アドバイザー」JICA長期専門家
- 2020年 5月 カンボジア王国「分娩時及び新生児期を中心とした母子継続ケアプロジェクト
チーフアドバイザー」JICA長期専門家
※2020年10月よりカンボジア王国保健政策アドバイザー兼務
NCGM国際医療協力局について
NCGM国際医療協力局は、保健医療分野における日本を代表する国際保健医療協力機関です。
厚生労働省や外務省、独立行政法人 国際協力機構(JICA)、世界保健機関(WHO)などと連携しながら、低・中所得国をはじめとする全ての国や地域の健康格差の改善に取り組んでいます。
本件に関するお問い合わせ先
国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(NCGM)
国際医療協力局 広報情報課
昆 弘人
〒162-8655
東京都新宿区戸山1-21-1
TEL:03-3202-7181(代表)内線:2744、PHS:5525
Email:koho@it.ncgm.go.jp