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国際医療協力局 春山 怜医師がWHO西太平洋地域事務局 子宮頸がん排除地域行動計画に関する諮問委員に任命されました

2022年5月17日

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター
国際医療協力局

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(略称:NCGM)国際医療協力局・連携協力部・展開支援課の春山(はるやま) (れい)医師が、WHO西太平洋地域事務局子宮頸がん排除地域行動計画に関する諮問委員(Cervical Cancer Elimination Regional Action Plan Advisory Group ; CCEI-RAG)に任命されました。諮問委員会は25名の専門家で構成されます。

春山医師は、NCGM国際医療協力局からWHO本部非感染性疾患(NCD)管理部門に派遣され、子宮頸がん排除に向けた世界戦略の策定にも貢献しています。

子宮頸がんは罹患を予防できる数少ないがんの一つであり、2020年11月、WHOは子宮頸がん排除を加速するための世界戦略を発行し、各国にHPVワクチン、検診、治療への公平なアクセスを推し進めています。

世界の子宮頸がん症例の4分の1が、日本を含むWHO西太平洋地域で発生しており、地域全体としての行動計画が策定されることになりました。

春山医師は、その策定にあたり、諮問委員の一人として大きな役割を期待されています。任期は2022年5月から10月末の予定です。

春山 怜医師春山 怜医師

春山 怜医師プロフィール

  • 2008 東京医科歯科大学 医学部医学科 卒業
  • 2010 茨城県厚生連 JAとりで総合医療センター 産婦人科専攻医
  • 2013 東京医科歯科大学 統合国際機構 特任助教、第一子出産
  • 2017 東京大学大学院 国際保健政策学 修士課程修了、第二子出産
       国立国際医療研究センター 国際医療協力局 連携協力部 医師
       JICA専門家、WHO本部NCD部門コンサルタント等として
       低・中所得国におけるNCD対策、がん対策、母子保健のプロジェクト・
       研究に従事。

国際機関で委員等「規範セッター」を務めている国際医療協力局局員

国際医療協力局には「規範セッター」と言われる「高度な専門性を持ち国際的組織技術諮問委員などに参加し、国際的規範・基準づくりに携わる委員」(厚生労働省 国際保健に関する懇談会 国際保健政策人材養成ワーキンググループ報告書より)が多く在籍しています。
「国際規範をつくる場」に日本人をおくり、国際的影響力を強めていくことは、保健医療外交上もきわめて重要なことです。

  2022年5月現在

局員 委員名 等 就任時期 任期
藤田 則子   
部長/医師
WHO本部 子宮頸がん排除にむけての技術諮問委員会委員 2019年8月~定めなし
蜂矢 正彦
部長/医師
WHO、GAVI、CEPI:COVAX 独立したワクチンの分配検証グループ専門委員 2021年2月~2023年3月
永井 真理
専門職/医師
グローバルファンド:技術評価委員会 技術評価委員 2018年7月~3年X2回
(合計6年)
野崎 威功真
医師
グローバルファンド:技術審査委員会 技術審査委員(HIV) 2020年8月~4年
宮野 真輔
専門職/医師
WHO西太平洋地域事務局:HIV梅毒母子感染排除に関する アジア太平洋 地域専門家パネル委員 2018年5月~定めなし
グローバルファンド:技術審査委員会 技術審査委員(結核) 結核専門家チームリード 2020年4月~4年
2021年4月~3年
馬場 俊明
医師
WHO本部: ガイドライン評価委員会 外部委員 2018年1月~3年X2回
小原 ひろみ
専門職/医師
WHO西太平洋地域事務局:新生児プログラム 独立レビューグループ委員 2015年11月~定めなし
WHO本部:「妊娠出産と周産期の優先WHO推奨改訂」に関するガイドライン策定委員 2018年5月~
複数推奨策定完了まで
WHO本部:母と新生児情報の成果と結果トラッキング技術諮問委員会委員 2020年12月~2023年2月
春山 怜
医師
WHO西太平洋地域事務局 子宮頸がん排除地域行動計画に関する諮問委員 2022年5月~10月末

※グローバルファンド(グローバルファンド日本委員会ホームページ http://fgfj.jcie.or.jp/global-fund より)
和文組織名:世界エイズ・結核・マラリア対策基金、略称:グローバルファンド (2014年までの旧略称:世界基金) 
低・中所得国の三大疾病対策のために資金を提供する機関として、2002年1月にスイスで設立。
国際社会から大規模な資金を調達し、低・中所得国が自ら行う三疾病の予防、治療、感染者支援、保健システム強化に資金を提供。
支援の対象は、100以上の国・地域にのぼる。年間拠出額は約30億~40億ドル。

NCGM国際医療協力局について

NCGM国立国際医療研究センター国際医療協力局は、グローバルヘルス分野における専門機関として、厚生労働省、外務省、国際協力機構(JICA)等の政府・関係機関や、世界保健機関(WHO)をはじめとする国際機関、大学・研究機関・学会等のアカデミア、さらにはNGOや企業等の幅広いパートナーと連携し、低・中所得国における技術協力プロジェクトへの専門家派遣、国内外の保健医療人材の育成のためのさまざまな講座や研修の提供、国際保健医療の研究、国際会議等を通じた政策提言など、低・中所得国の医療や保健衛生の向上を図るためさまざまな活動を行っています。

本件に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(NCGM)
国際医療協力局 広報情報課
(こん) 弘人(ひろと)
〒162-8655
東京都新宿区戸山1-21-1
TEL:03-3202-7181(代表)内線:2744
Email:koho@it.ncgm.go.jp
https://kyokuhp.ncgm.go.jp/index.html