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2025年年頭にあたってのご挨拶

宮本 哲也



謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

2024年は元旦に能登半島沖地震が発生、その後も国内外で大きな災害が相次いで起こり、私達が暮らすこの世界が複合的な危機の中にあるという現実を痛感した年となりました。犠牲になられた方々、被災された方々に、心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。

私達NCGM国際医療協力局は、「全ての人が適切な予防、治療、リハビリ等の保健医療サービスを、支払い可能な費用で受けられる」ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの達成に向け、その礎となる持続可能な保健システム構築のため、様々な支援活動を展開しています。現在、アフリカやアジアの途上国6か国に、11名の保健医療の専門家を派遣するとともに、人材育成を通じて日本の質の高い医療製品・医療技術を低中所得国に展開し、医療水準を向上させるため、12か国において33件の「展開推進事業」を実施しています。

新型コロナ感染症パンデミック後の現在、感染症はじめ気候変動や災害などの複合的な健康危機に対して、発生前に十分に予測してすぐに対応できる計画を持っておくことが、今後益々求められています。2025年4月に私達の組織は、国立感染症研究所との統合により、国立健康危機管理研究機構として新たな歩みを始めます。私達は、新組織においても、このような健康危機に対する強靭でレジリエントな保健システムを追求し、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの達成に向けて、本年も引き続き様々な活動に取り組んでまいりたいと思います。

最後に、皆様の本年のご健康とご多幸をお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。

2025年1月 
国立国際医療研究センター 国際医療協力局長 
 宮本 哲也