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外国人向け研修
研修レポート
医療技術等国際展開推進事業「ケニア、ザンビア、タンザニアにおけるWHO必須歯科材料を用いた口腔疾患の予防・治療技術の能力強化プロジェクト」:アフリカ3か国から6人が、口腔疾患の予防・治療技術の研修のため来日しました
医療技術等国際展開推進事業の一環として、ケニア・タンザニア・ザンビア各国から2名ずつが来日し、WHOが推奨する費用対効果の高い歯科材料(フッ化物歯磨剤など)を活用したう蝕予防・進行予防・修復治療、管理等について学びました。
WHO口腔保健協力センターである新潟大学の協力のもと、研修員達は、省庁や日本歯科医師会での講義や意見交換、新潟大学での講義や実技等を通して歯科材料についての理解を深め、グループワークにて課題分析や今後の活動のためのアクションプランの作成を行い帰国しました。この経験が各国でのう蝕有病率の減少に活用されることを期待しています。
キューバ国JICA「画像診断における病院のデジタル化」研修を実施しました
国際協力機構JICAの無償資金協力により整備された、病院内の情報通信設備を有効に運用管理するための技術・知識習得を目的として、キューバからプロジェクト関係者計6名がNCGMでの研修のため来日しました。研修最終日の閉講式には駐日キューバ大使館より3名にもご参加いただき、ヒセラ・ガルシア特命全権大使よりご挨拶をいただきました。
写真は閉講式および、NCGM病院外来にある自動受付機について当院情報基盤センターから説明を受けている研修のワンシーンです。
アムステルダム大学医学部生が、3週間のインターン研修を修了しました
オランダから来た医学生ミスラフさんが、3週間のインターン研修を終えて5月24日に協力局で報告会を行いました。グローバルヘルス関連の研究班会議への参加や、地域医療の現場視察などを経験して、たくさんのことを吸収できたそうです。
アーティストでもある彼は日本語も熱心に勉強してきて日本の文化に触れ、刺激的な東京や銭湯が大好きになったとのこと。局員が発表した論文を読んでNCGMを公衆衛生実習のインターン先に選んだというミスラフさん、この新鮮な出会いを大切に、また世界のどこかで再会したいです。
Mr. Mislav Zugaj, from the University of Amsterdam, Netherlands, completed his 3-week internship program and held a report meeting at NCGM on 23 May 2024. He joined global health-related research discussions, community health activities, etc.
He is also an artist and likes studying Japanese language and culture. He has come to love the stimulating city Tokyo and Japanese public bathhouses during his first visit to Japan.
Mr. Misraf became to know NCGM through an academic paper written by us. We hope to cherish out friendship and meet again somewhere in the world !
台湾看護大学の学生が海外インターンシップ研修で来日しました
7月31日~8月3日までの4日間、台湾のChang Gung University of Science and Technology, 看護学部より看護学生6名が来日し、国際医療協力局、NCGMセンター病院で研修しました。
様々な専門性をもった職種がいるセンター病院で、どのように多職種連携を行い患者中心の医療を行っているかを具体的に学べたことや、病棟看護師の丁寧で情熱的な看護が特に印象深かったようです。
日本の看護や制度を自国のものと比較しながら、研修での学びを自国に生かそうと意欲的に取り組む姿が印象的でした。
【研修の様子】
院内感染管理指導者養成研修
病院内で新たな感染症が発生することを院内感染と言います。抵抗力が低下している患者さんが多い病院内では、被害が深刻化しないためにも、また発生してからの余分なコスト増を招かないためにも、予防対策の徹底が重要になります。
「院内感染管理者指導養成研修」では、低・中所得国から病院職員や管理者を受け入れ、予防対策に必要な知識や技術を学ぶ機会を提供しています。
手洗いや消毒などの基本的な予防対策をはじめ、感染経路別の予防対策、病院の組織体制、スタッフ教育など、院内感染の予防と発生した際の対応策について理解を深めます。日本国内で院内感染の事例を持つ病院や保健所でのフィールド・スタディも行っています。
研修員が知識や技術を習得するとともに、自国の施設で効果的な院内感染を立案・実践できるようになることを目標としています。
アフリカ仏語圏地域妊産婦の健康改善(行政官対象)
仏語圏アフリカ地域の国々から保健省担当者と地方行政官を研修員として受け入れ、「継続ケア」という取り組みを基盤にした、より良い母子保健サービスについて学ぶ研修を実施しています。
継続ケアとは、母・子・家族に妊娠から出産、産後の子育てにいたるまで、ライフスタイルに応じた継続的な保健医療サービスを提供することで、顔の見える医療従事者に見守られ、支えられているという安心感を与えることができるという取り組みです。
「母子保健サービス向上をめざす継続ケア」の研修では、研修員が自国の実情に合わせてより良い母子保健サービスを提供するための活動計画案を策定できるようになることを目標としています。研修プログラムは、低・中所得国における母子保健対策、保健システムとしての継続ケア、個人としての継続ケアの3つを柱に、講義、グループワーク、フィールドワーク、ディスカッションなどで構成しています。
カウンターパート研修
低・中所得国で実施する技術協力プロジェクトにおいて、相手国の受入れ担当者となる行政官や技術者をカウンターパートと呼びます。国際医療協力局では、技術協力プロジェクトをより効果的に進めるために各国からカウンターパートを研修員として受け入れ、プロジェクトの目的に沿った研修機会を提供しています。研修員が自国の課題の改善に向けて主体的に取り組めるように、さまざまな施設の視察やディスカッション、ワークショップなど、参加型プログラムを充実させています。